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枢木レイさんのブログ

2025年7月8日 (火) 5:06

児童文学から考える投票行動の意味

参院選の投票用紙が届いていた。 歳になってから、選挙権を放棄した事はない。 今のところ、選挙に関しては皆勤賞だ。 私が選挙に行くのは「私も黙ってないぞ」という意思表示のため。 基本的に、政治家は、票や献金が期待できる人の言うことを聞く。 例えば、自民党は、経済界から、 たんまりと政治献金をもらっているから、 経営者にとって、都合の良い政策を考える。 公明党なら創○学会、共産党なら全労連。 既存政党が持つ組織票は、盤石だった。 私は在宅ヘルパーとして、創○学会員のお宅に通っていたが、 創○学会員の情熱は凄まじい。 選挙前になると、聖教新聞を渡され、 「創○学会と公明党はすごい」などと言って、 熱心な布教活動をしてくる。 彼らの自宅には、その選挙区の公明党候補者の写真が飾られていた。 その候補者は、見た目が爽やかすぎて、いけすかない笑 私は、見た目がいい政治家に対して、懐疑的だ。 顔がいいという理由だけで、支持される危険性がある。 宗教も同じだ。 その宗教の信者であるというだけで、 教祖様が推奨する立候補者を盲信する。 日本国憲法では、政教分離と言って、 政治と宗教は一緒にしてはならないという原則がある。 ゆえに、私は、公明党が学会との関係を断ち切らない限り、公明党を推すことはないだろう。 しかし、盤石だったはずの既存政党も、勢力を失いつつある。 特に、公明党推しの創○学会は、高齢化によって、 選挙活動に費やせる学会員が減っている。 名誉会長の訃報も、弱体化に拍車をかけているだろう。 逆に、支持を集めているのは、ネット戦略に強い新興政党だ。 れいわ新選組や参政党は、巧みなネット戦略によって、若者の支持を増やし、 オールドメディアも無視できない存在になっている。 今までの日本は、父親が働けば、母親が働かなくても、 それなりの生活が送れていた。 しかし、この30年で、国民の生活は壊れていった。 物価は上がっているのに、社会保険料や税金で、自分1人を養うことで精一杯。 ついには、平和ボケした日本人が、 財務省解体デモを始める。 オールドメディアは、ほとんど報道しないが、 去年の12月から始まり、現在も続いている。 基本的に、庶民が、政治に文句を言うのは、 自分の生活が、しんどい時だ。 フランス革命にせよ、江戸時代の百姓一揆にせよ、 飢饉や重税によって、食うにも困る人が増えたから、革命や一揆を起こした。 衣食足りて礼節を知るという言葉があるが、 まさにその通りである。 基本的な衣食のニーズも満たせない人間は、 革命を起こしても、起こさなくても、 ご飯が食べられなくて、死んでしまう。 どうせ餓死するんだったら、処刑される覚悟で、革命を起こしたい。 市民革命によって、権利を得たが、 王族が資本階級に変わっただけで、 強者が弱者を支配する構造は変わらない。 特に、現代の日本は、資本階級である株主への分配率が多く、 労働階級への分配率は著しく低い。 そこに社会保険料と重税がのしかかり、 若い世代は、自分を食わせるのに必死だ。 子どもを持つ余裕はない。 今までの日本は、政治に文句を言わなくても、 それなりに豊かな生活が送れていたから、 政治に無関心だった。 ある意味、国民が政治に無関心な状態が、最も幸せな状態であると思う。 確か、中国の漢文でも、そんな文章があったような… 憂国の政治家は、国民に困っていることを聞いて回ったが、みな口を揃えて「何もない」という。 彼が最後に尋ねたのは、町外れの男。 彼は、今の生活に満足しているから、政治に無関心だと言った。 そんな庶民の姿を見て、政治家は安心した。 政治に対する関心は、国民の生活レベルと反比例する。 私は、自民党が、政権を握り続けていることに疑問を感じていたので、 あえて自民党以外の少数政党を選び続けてきた。 権力とは、分散されるべきものであると考えられている。 1人の人間が強い権力を持つと、独裁政権になってしまう。 18世紀の思想家であるモンテスキューは、 「法の精神」で、三権分立を説いた。 現代の日本でも、行政・司法・立法の3つに分けて、 それぞれが独立して、権力を監視し合うことで、民主主義を機能させている(はず)。 私は、政治の世界でも、権力は分散させるべきだと考えている。 自公が与党であり続けたことで、 国会は、与党の独裁政権になっていて、 野党が文句を言っても、何も変わらない。 盲目的に、与党を推している人は、 「ろくな野党がない」というが、当たり前の話だ。 国会は多数決で決まるので、 与党が過半数超えしている時点で、 負け確のゲームに参加させられているようなもの。 野党に仕事をして欲しければ、野党に票を与えるしかない。 数年前までは、少数派の政党に投票しても、 どうせ自民党なのだろうと諦めモードで投票所に行っていた。 しかし、前回の衆院選あたりから、風向きが変わり始めている。 衆院選では、自公が過半数割れ。 東京都議選では、自民が過去最低議席を記録し、 都ファ、国民民主、参政党が躍進した。 自民党は、都議選で大敗したことから、諦めモードになっていて、 野党との連立を検討しているようだ。   小学校1年生の教科書に、スイミーという作品がある。 小さな魚が、群れを作って、大きな魚のように見せることで、 大きい魚の脅威から身を守るという話だ。 国民の大多数は、お金も権力も持たない小さな魚だ。 小さな魚が、1匹で泳いでいると、大きな魚に食べられてしまうが、 小さな魚も、一つになれば、大きな魚よりも大きくなれるだろう。 ましてや、選挙は数の勝負だ。 小さい魚が力を合わせれば、大きな魚を打ち負かすことができる。 大きな魚の養分になりたくなければ、選挙に行くことだな。